「喜びも悲しみもわかちあう」
結婚式などで100億万回くらい聞いたようなフレーズですが、大事な人と人生をすごす場合にお世話になります。
この言葉に対して「ホントかよ」と懐疑的でしたが、今ではなんだかんだ真実だと思っています。
結婚、出産や転職など様々なライフイベントにおいて、多くの喜びや悲しみをわかちあうことで夫婦関係を築いてきました。何事も経験してみないと分からないものですね。
その一方、どうしてもわかちあえないものが存在することも事実です。
このことに気づくことができたのも、大きな収穫だったように思います。
わかちあえないものを知る
例えば私の趣味であるプロ野球観戦。その楽しさをいくら熱心に説いても、妻にその熱量はなかなか伝わりません。
逆に正月やお盆といった伝統的な季節行事にしっかりと取り組む妻のこだわりを受け止めきれない時もあります。
趣味や嗜好だけではなく、2人ではわかちあえない感情もまた存在します。
胸の内にだけ秘めておきたい気持ち。
大事な人にこそ知られたくない思い。
こうした感情があること自体はごく自然なことだと思います。
どんなに大事な人でも言いたくないことは言わなくてよい。そんな風に考えています。
ちょっと寂しい気持ちになるかもしれませんが、どうしてもわかちわえないものというのははその人のまぎれもない「個」です。
相手の「個」をどれだけ尊重できるかどうかは良い関係を築くためには不可欠なのではないでしょうか。
元々どこ吹く他人であるということ。
当たり前のことなんですが、時々忘れてしまいます。
わかちあえないものが出てきた時は、そのことを思い出していきます。