「人に気を使いすぎて疲れる」
「色んなことに気づいてしまう自分に嫌気がさす」
「なんで自分だけこんなに要領が悪いんだろう」
そんな風に思うことってありませんか?
そんな方にオススメの一冊を紹介したいと思います。
本書ではエレイン・N・アーロン博士が提唱したHSP(High Sensitive Person)といわれる性質を取り扱っています。
生まれつき刺激に敏感で、周りからの刺激を過度に受け取ってしまう。
そんな性質を持つ人のことを本書では「繊細さん」と呼び、その繊細さを大切しながらもラクに生きるための方法を書いています。
人は誰しも「繊細さん」
- 不機嫌な人がいると緊張する
- 細かいところまで気にして、仕事に時間がかかる
- 相手を気遣ってはっきりと断れない
代表的な「繊細さん」の特徴をあげてみました。
本書によるとHSPは5人に1人の割合と言われていますが、誰もが潜在的には「繊細さん」なのではないでしょうか?
少なくとも上にあげた性質が全くないという人には出会ったことがありません。
かく言う私自身も「繊細さん」気味なので、この本を読んでとりいれた心をちょっと軽くするための3ステップを紹介します。
1.生まれ持った性質であることを認める
まず第一にすべきは「繊細さん」は生まれもった性質であると認めることです。
「自分にとってはこんなに気になることがどうしてみんな気にならないのだろうか」
そんな疑問を持つこともあるかもしれません。
それは単純にそういう性質なだけ。
気になる人と気にならない人がいるってだけの話です。
生まれもった性質を変えることはできません。ある種の諦めを持つことが最初のステップです。
2.自分の五感を知る
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚
「繊細さん」は五感のうちいずれかで、外からの刺激を受けます。
自分は五感のどこから刺激やストレス受けやすいのか?
それを理解して対策を立てることが2つ目のステップです。
ネガティブな文字や乱雑な情報に疲れてしまう人は目をつぶったり、メガネを外して視覚を弱める。
大きい物音や話し声にソワソワしてしまう人は耳栓やイヤフォンで聴覚をシャットダウンする。
こんな感じで外部からの刺激に対してはそれを防いだり、そこから逃げられるような準備をしておきましょう。
3.断る、頼む練習をする
「繊細さん」は人の頼みを断れなかったり、逆に頼んだりすることが苦手です。
飲み会の誘いを断ってみる。
ちょっとした仕事のお願いをする。
最初は勇気がいることですが、小さなことからでいいので、断る・頼むの練習をしましょう。
そういった小さな積み重ねが役に立つはずです。
技術で生きる
本書では「繊細さん」が元気に生きるための技術を教えてくれています。
かのイチローはこんなことを言っていました。
「困難を解決するのは精神力ではなく、技術」
私の大好きな言葉です。
精神力で問題解決しようとするとメンタルの弱い自分としては尻込みしてしまいますが、技術は誰でも向上させることができます。
本日紹介した3ステップも心をちょっと軽くするための技術だと思って、気軽に試してみてはいかがでしょう?
本日はこれにて。
お付き合いいただきありがとうございました。