先日、息子の成長を感じる出来事がありました。遊んでいたオモチャをお友達にとられてしまった時のことです。
はじめはお友達を叩こうとしたり唇を震わせて唾を「ブーッ」と飛ばしたりしていました。彼なりの攻撃だったのでしょう。
それでもお友達はオモチャを返してくれません。
いつもだったらそこで親に助けを求めるんですが、今回は泣きながらも
「か"え"して"ー」
と自分の言葉で伝えることができ、お友達も無事おもちゃを返してくれました。
子ども同士のちょっとしたやりとりですが、なんだかウルッときてしまいました。(親になって涙もろくなった気がします。)
怒っていることをきちんと言葉で伝えられたのも素晴らしいですが、なによりちゃんと怒ることができて親としては安心しました。
子どもの性格は十人十色。おっとりした子もいれば、激しく怒るような子もいるでしょう。
しかし、怒りの差はあっても、怒りを感じない人間はいないはずです。
たまに子どもに「◯◯ちゃん、怒っちゃダメよ」のように声をかけている人をみますが、その声のかけかたはどうなんだろう?と思ってしまいます。
怒ること自体は自然なことで、大事なのは怒りをどう表現するか。もちろん暴力や罵倒はいけませんが。
なぜちゃんと怒るべきか?
小さいうちからちゃんと怒る。イヤなことはイヤと言う。そんな子どもでいてほしいと願っています。怒ることは自分を守ることなので。
なぜなら他人を攻撃する人というのは「怒らない人」を狙うから。すごく残念な事実ですが、思い当たる方も多いはず。
これは子どもに限った話ではなく、大人もそう。むしろ大人は意識的にそれをやるので厄介です。高圧的な上司に一度ガツンと言い返したら、以降は態度が変わったというのはよくある話です。
息子のおもちゃのケースでも、ちゃんと言葉で伝えたからお友達が返してくれたというよりは、息子の怒りが伝わったから返してくれたと思っています。
自分自身もちゃんと自分の怒りを認めてるかどうか怪しいので、今回のことはそれを考える良いきっかけになりました。
なるべくゴキゲンな奴でいたいけれど、怒るときは怒るのは大事だな。一所懸命な息子から学びました。
本日はこれにて。
ありがとうございました。