なにか人に伝えたいことがあるとき、もっとも気をつけているのがノイズを発生させないということです。
ノイズとは余計な雑音のことであり、コミニュケーションをとる時に発生する不必要な情報や言葉、ときには感情のことをさします。
例えば仕事で部下に指導する時、最後に
「どうしてこんなこともできないんだ!」
という一言を加えると何が起きるでしょうか?
この一言がノイズとなります。
言われた側としては、指導された内容よりも強く言われたこと自体が意識に残ってしまうのではないでしょうか?私自身はそんな経験をたくさんしてきました。他人同士のコミニュケーションを見ていても「その一言は必要だったのかな?」と首をつっこみたくなることがよくあります。
ほんとうに伝えるべきことよりも自分の主観や感情を優先してぶつけてしまう。指導方法としては悪手ですし、結果的に自分自身に返ってきてしまうことが経験上わかっていますので主観を捨てて伝えるべきことだけを淡々と伝えるということを心がけています。(どうしてもイラッとしてしまう時もありますが、、)
「人に期待しない」は覚悟のあらわれである
ノイズの発生を防ぐためには「人に期待しない」というマインドが重要となります。
感情的になり、ノイズを発生させやすい人は他人への期待値が高いことが多いんです。
「一度言えばわかってくれるだろう」
そうやって他人に期待をして、それが裏切られたと感じたときに強い言葉や激しい口調に頼ってしまうのです。
「どうして自分を理解してくれないのか」などと考える気持ちなんて、周りは知ることができません。人間は基本的に自分にしか興味がないという大原則を忘れずにしたいものです。
「人に期待しない」というのはコミニュケーションにたいして諦めの気持ちがある一匹狼的のようなイメージがありますが、そんなことはありません。
人同士が完全に分かり合うことなんてできない。それを理解しているからこそ、伝え続けていくしかできないのです。いわば「コミニュケーションを諦めない」という覚悟のあらわれともいえるのではないでしょうか。
ノイズを防ぎ、クリアな音質で、気持ちのよいコミニュケーションを取りたいものです。
本日はこれにて。
ありがとうございました。