「お母さん」や「ウィンドブレーカー」などといった単語をこんなにカッコよく歌いあげるアーティストがかつていただろうか。いやない。
思わず反語表現を使ってしまうほど、岡崎体育というアーティストにハマっています。
いい意味で理解不能なアーティストです。
おふざけなの?
マジメなの?
まったく分からなくなりました。
岡崎体育3枚目のアルバムとなる「SAITAMA」はいわゆるマジメ曲の割合高めです。
「PTA」「JackFrost」「龍」など名曲揃いなんですが、特に10曲目に入っている「私生活」は岡崎体育らしさが存分に発揮されていると感じました。
恋の何歩か手前 私生活
良い音楽は風景と感情を呼び起こす。
これは私の持論ですが、岡崎体育はそれが上手いアーティストだと思いました。
今回おススメの「私生活」という曲は「母親とスーパーに行った時に異性の同級生とたまたま出くわしてなんだか意識してしまう」シーンを描いています。
「へーあいつもこのスーパー来るんだ。全然話したことねーけど。
なんだかあいつのこと気になるような、、、いやいやいやいや!
そんな好きとかじゃねーし!全っ然意識してねーし!
・・・でもなんだか気になる。。好きかも。」
みたいな中坊独特の感情が描かれていて、恥ずかしいくらい共感しました。
歌詞にある「恋の何歩か手前」って表現も秀逸で、恋そのものよりドキドキする感情なのではないかと思っています。 それを題材にした感性にしてやられたなという感じです。
匂いのする音楽
この曲をはじめて聴いたとき、私の脳裏には地元のスーパーマーケットが浮かび、恋の季節独特の匂いを思い出しました。
音楽は耳で聴くものですが、たまーに懐かしい匂いがするときがあります。そんな経験をさせてくれるアーティストって貴重です。
今回のアルバム「SAITAMA」を聴いて岡崎体育のことがよりわからなくなり、いっそう知りたくなりました。これをファンと呼ぶのでしょう。
さいたまスーパーアリーナのライブ当たるといいな。
*さいたまスーパーアリーナ当たったので行ってきました。
ハードルが上がり続ける男・岡崎体育をこれからも応援していく - さえずるキウイズム