寒くなってきましたね。
このくらいの気温になると「今年も野球の試合はあと少しだな」と感じるようになってきました。寂しいですねぇ。
しかし、ご安心を。
野球はオフシーズンさえもエンターテイメント。
年俸交渉やFA(フリーエージェント)*1 などお金にまつわるプロ野球の人間模様はとっても見ごたえがありますよ。
年俸交渉の場において選手側が提示金額に不満を示しゴネることを銭闘と呼びます。
かつて中日ドラゴンズに在籍していた福留孝介選手は2007年の交渉にて「誠意は言葉ではなく金額」という超ド級の名言を残し、黄金銭闘士としての地位を確立しました。
今年は広島東洋カープの丸 佳浩選手や埼玉西武ライオンズの浅村 栄斗選手といった大物野手がFA権の行使宣言をしたことで、去就が注目されています。
FAの権利は頑張った選手のものなんですが、育ててくれた球団やファンに対しての裏切りに感じる人もいるようで
選手 「球団には感謝している」
ファン「ふむふむ」
選手 「他球団の評価を聞いてみたい」
ファン「どうせ金だろ」
選手 「つらいです」
みたいなシーンはオフシーズンの風物詩となっています。
銭闘はいけないことなのか?
夢を与えるプロ野球選手がお金にがめついというのは批判されがちな風潮がありますが、自身の評価としてお金を求めるのは決して悪いことではないと思います。プロとしての評価はお金で表すことしかできないのではないでしょうか?
大事な事なのでもう一度言います。
誠意とは言葉ではなく金額です。
プロ野球選手は個人事業主なので、同列に語ることはできませんが、サラリーマンとしてお金を稼ぐことの大変さを知ると、選手が銭闘する気持ちもわかります。
いまの環境・待遇に満足しているのであれば、それは素晴らしいことですが
「自分の評価を知りたい」
「正当に評価されてない気がする」
「自分の仕事に停滞を感じる」
そう感じている方もたくさんいるのではないでしょうか。
本日はサラリーマンの銭闘について考えてみましょう。
サラリーマンこそ銭闘は必要
私は転職を2回経験し、そのたび年収も100万円以上アップしました。ありがたいことです。単純だけど大事な話で、給料が上がるとやる気がでます。
自分自身をレベルアップさせるためには価値に見合った報酬をもらうことが不可欠です。
つまりサラリーマンこそ銭闘が必要ということです。
「頑張っていれば給料が上がるだろう」
という姿勢で待つのではなく
「このくらいの給料が欲しい」
と目標を決めた方が効果的なのを身をもって理解することができました。
銭闘するためには実際に転職する・しないに関わらず、まずは転職活動を始めてみましょう。
私は転職エージェントの利用、ヘッドハンティングを経験しました。まずは転職エージェントに登録してみるのがいいでしょう。
転職活動してわかったこと
私自身は転職活動をしたことで以下の3つのことを知ることができました。
- 自分の実績(過去)
- 自分の価値(現在)
- 自分の志向(未来)
1.自分の実績(過去)
転職活動のはじまりはまず「何をしてきたのか」を知ることからです。
日々の業務に追われていると、「どんな仕事をしてきたか」「どんなことができるのか」を客観的に見る機会がありません。
これまでの業務やスキルを整理して、可視化することで、自分が成し遂げてきたことを知ることができます。
2.自分の価値(現在)
転職活動は「自分の社会的価値」を知ることでもあります。
会社の中にいるだけでは、社会のことはなかなか見えてきません。業界のことを知ることで自らの立ち位置がわかってくるようになり、自分自身の価値が見えてきます。
3.自分の志向(未来)
転職活動をするまで「自分自身どうなりたいか?」というのが意外とわかっていないことに気づきました。
- どんな人生を過ごしたいか?
- 人生で何を優先するか?
- 仕事と生活のバランスは?
やや大きな概念の話になってしまいますが、夢中で仕事をするだけでは気付けない視点でもあります。
お金の話から逃げない
お金が目的で始めた転職活動でも、自分の価値と向き合うことにつながります。サラリーマンにとっての銭闘はお金の話から逃げずに人生と向き合うということを意味します。
しっかりと自分の人生を考えていくために、サラリーマンも転職活動をして銭闘体制を整えていきましょう。
本日はこれにて。
お付き合いいただきありがとうございました。
*1:*一定の期間チームに在籍して頑張ってきた選手に与えられる権利である!ほかのチームと自由に交渉することができ、いい成績を残していれば年俸大幅アップのチャンス!ただし「使うのなら、ウチには残れないよ」というチームもあるため、ほかのチームがとってくれなければ無職になってしまうまさに諸刃の剣なのだ!