こんにちは。
キウイズムです。
クライマックスシリーズの出場権も逃し前年と同じシーズン5位となるなど、寂しいポストシーズンをすごしていた我らがドラゴンズに先日嬉しいニュースが飛び込みました。
悲願!!竜1位 大阪桐蔭高・根尾昂、つながっていた青い糸 目指すは唯一無二の存在:ドラニュース:中日スポーツ(CHUNICHI Web)
そう!N・E・O!
竜の恋人・根尾昂くんを4球団競合の末、見事獲得することができたのです。
与田新監督は素晴らしい初仕事をやってのけましたね。「持ってる」監督として最初に良いイメージがつくことは来シーズンに向けてもプラスになるのではないでしょうか。
背番号についても盛り上がっている模様。
【画像】中日・根尾くんの背番号1ユニフォームの想像図wwwwwwwww : ドラ速~Dragons速報~
この背番号になったら絶対買ってしまう。
こんなん卑怯ですわ。
遊撃手か、投手か、はたまた二刀流か。どのポジションでやっていくかはこれからの話ですが球団関係者の期待は大きいのではないでしょうか。
とはいえドラフト1位の選手が必ずしも長く活躍する選手になるわけではありません。
どんなに素晴らしい素材も環境次第で大きく変わります。
球界の逸材を獲得することは、大きな喜びであり、重圧でもあるのです。
かつて大谷翔平を獲得した日本ハムファイターズのように、中日ドラゴンズは「根尾昂を育てる」という大きなミッションを背負ったことになるのです。
どのように育つかとても興味深い選手で、色々教えたくてウズウズしている球団OBや関係者も沢山いると思います。しかし人を育てるにあたって大事なのはどれだけ「ほっとく」ことができるかであると考えています。
手取り足取り教えるだけが指導ではない
"すべてのアドバイスに耳を塞いでいながら、同時に俺は、すべてのアドバイスに左右されていたのだ。"
長島一茂 「三流」 p137より
球史に残るスーパースター長島茂雄の息子であり、史上最も期待されたドラフト1位の男であった長島一茂は、周囲からのアドバイス過多を「情報のフォアグラ状態」と称し、心と体のパニックを起こしていたと語っています。
"周りの目を気にし、選手に手取り足取り教えないと、「このコーチは何もやっていない」と思われるのではないかという考え方をするからいけないのだ。本当に気をつけなければならないのは、指導能力のない者が素質の高い者の入り込んではいけない部分に入り込んでつぶしていくことなのだ。"
落合博満 「コーチング 言葉と信念の魔術」p20より
また元中日ドラゴンズ監督の落合氏もコーチの仕事は教えるのではなく見ているだけでいいという持論を展開しています。
手取り足取り教えている人に対して「熱心な指導者」と周囲は評価するでしょう。教えられた側も熱意のこもった、その助言をないがしろにすることはできません。
しかし人を育てるにあたっては、さらに難易度の高い「ほっとく」ことができるかが試されるのではないでしょうか。
NEOゼネラルマネージャーあるでこれ。
— キウイズム (@saezurukiwism) 2018年10月26日
根尾 文武両道の秘密は読書 父から毎月届く20冊「気になるタイトルは読みあさる」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース https://t.co/byxpUv2vjr @YahooNewsTopics
特に根尾くんは「自分で考える力」が強そうなので下手に球団のカラーに染めず「ほっとく」のが良さそうです。むしろ球団のカラーを変えてほしいくらいです。
「ほっとく」勇気を持とう
育てる立場にいる人にとって「ほっとく」というのは勇気のいることです。
「さっさと効率のいいやり方をアドバイスをする」
「何ならこっちでやってしまった方が楽だ」
経験上そんな上司の方が多かったと思いますし、スピード重視のビジネスマンにとってはそれもひとつの答えかもしれません。自分自身も焦ったような指導をしてしまうことがあります。
しかし、それによって感性や自主性といった繊細な部分をも潰してしまうリスクもあることを理解し、少しだけ「ほっとく」勇気を持ってみようかなと思っています。
本日はこれにて。
お付き合いいただきありがとうございます。