2018/7/17にNHK Eテレで放送された「知恵泉(ちえいず)」という番組で元プロ野球監督の落合博満氏が出演しました。
「戦の天才」と呼ばれた源義経の思考に迫り、ゲストとして落合氏が「オレ流解説」を入れるというもの。
以前、落合氏の著書「采配」をビジネスマン必読の書として熱く語りました。
今回の放送も「采配」と重なる部分も多かったのですが、仕事におけるマネジメントを考える上でためになる教えがあったので紹介させていただきます。
※参考記事
落合博満「采配」について熱い思いを語りたい - さえずるキウイズム
個性の強い部下を扱うには?
源義経は那須与一をはじめとした武士ではない異能の集団を率いることで戦果を出してきたと言われています。
それに絡めた
「自己主張の強い選手の扱いはどうしてますか?逆らったりするんじゃないですか?」
という問いに対し落合氏は
「自己主張が強い選手ほど扱いやすい。」
「逆らってくれて結構。」
「従わせる必要はない、野球に集中させて結果を出させれば良い。」
と答えていました。
かっこE。
マネジメントにおいては自分の指示に従わせることではなく、部下に最大限の結果を出させることが重要なのです。
中日ドラゴンズ史上最強4番と呼ばれたタイロン・ウッズは
「ボスの命令であれば送りバントだってする。」
と落合氏に言ったそうです。
こんな凄いバッターがですよ。。
落合氏が自分のメンツに固執する上司であったなら、我が強いとされる外国人助っ人のこのような言葉を引き出すことは決してできなかったでしょう。
落合博満は従わせない
「従わせない」というのは素晴らしい指導方針ではありますが、一方で強い覚悟が必要です。
「選手が期待通りの働きをしてくれなかったらどうします?」
という問いに対しては
「自分の教育が悪いということ。」
と答え、さらにそのあと
「みんな期待通りの働きをしてくれましたよ。」
とニヤリ。
サラッと言ったけど、これってなかなか言える言葉ではないと思います。
部下を信じて責任を取る。
言葉にすると容易いですが、行うのは難しい。
人の上に立つ者の器はここで決まるものではないでしょうか。
※参考記事
上司になったら伝え続ける「だけ」で良い - さえずるキウイズム
というわけで見逃した方は再放送(7/24,28予定)があるみたいなのでぜひ視聴しましょう。
本日はこれにて。
ありがとうございました。